研究室のなか
今日は珍しく大学のことでも触れようと思う。
無事4年生になり、入った研究室は一番行きたかったところだった。よかった、よかった。
で、どんな研究室かというと工学機械系でありながら、触るものはコンピュータ。使うものは理論物理。することはプログラミングという異色の研究室である。それで何をしているのかといえば、ほこりより小さいマイクロより三桁小さいナノの世界をシミュレートして、なんか便利なもの作れないかなーと研究しているところだ。
研究室に入って「こ、これは」とか「なるほどー」と思ったことをあげてみよう。
どれくらいの感覚?
シミュレーションのタイムスパンは4fs程度。fsとはフェムト秒と読んで、10のマイナス15乗のこと。これほど小さな時間間隔でないとシミュレートの精度が満足でないということに驚いた。ちなみにナノは10のマイナス9乗だから、いかに小さいかがわかるだろう。
ゲームとシミュレーションの思想の違い
ゲームはそれっぽく動けば問題ない。動きのためには正確性を削ることもしばしだ。というか正確性なんて(足し算とか間違えるようなレベルでなければ)ほとんどいらない。
それに対してシミュレーションは徹底的に正確性を求める。精度の少しの違いが数万ターン後にはぜんぜん違う結果になってしまうからだ。