研究室のなか

今日は珍しく大学のことでも触れようと思う。

無事4年生になり、入った研究室は一番行きたかったところだった。よかった、よかった。
で、どんな研究室かというと工学機械系でありながら、触るものはコンピュータ。使うものは理論物理。することはプログラミングという異色の研究室である。それで何をしているのかといえば、ほこりより小さいマイクロより三桁小さいナノの世界をシミュレートして、なんか便利なもの作れないかなーと研究しているところだ。

研究室に入って「こ、これは」とか「なるほどー」と思ったことをあげてみよう。

どれくらいの感覚?

シミュレーションのタイムスパンは4fs程度。fsとはフェムト秒と読んで、10のマイナス15乗のこと。これほど小さな時間間隔でないとシミュレートの精度が満足でないということに驚いた。ちなみにナノは10のマイナス9乗だから、いかに小さいかがわかるだろう。

ゲームとシミュレーションの思想の違い

ゲームはそれっぽく動けば問題ない。動きのためには正確性を削ることもしばしだ。というか正確性なんて(足し算とか間違えるようなレベルでなければ)ほとんどいらない。
それに対してシミュレーションは徹底的に正確性を求める。精度の少しの違いが数万ターン後にはぜんぜん違う結果になってしまうからだ。

結果は寝て待て

一万個の粒子を100万ステップ経過させるとどれくらい時間がかかるのだろう。1シングルコアのCPUで最新Pen4 3.4Ghzを用いて、1週間放置だそうだ。卒業論文のあたりは、それが恐ろしく響くらしい。少し間違えて1週間はやりきれない。

関係ないけどクラスタ

教授の言っていた話。「原子とか分子単体が集まって固体になるけど、ほとんどは表面が外に触れていない。クラスター(少量の分子の集合)は、ほとんどの分子が表面に出ていて固体とは活性が違う」というような話をいっていた。そのときに思ったのが会社組織における人のスケールについてだ。

こんな感じですね。
ちなみに現在の生活一覧表

月:研究室 #課題終わらせる
火:一日仕事
水:研究室;仕事
木:研究室;おやすみ
金:研究室;仕事
土:仕事
日:おやすみ

いやぁ、我ながらぎっしりであります。でも、別にですけどね。