科学と逆科学、認識の再構築

科学とは認識を切り分ける事で問題解決を図る思考形態である

科学とは認識を切り分ける事で問題解決を図る思考形態であるということです。
問題解決の方法として、問題の切り分けをし、問題解決の原因が見つかるまでそれを繰り返す。この方法は、本来の学習、つまり認識を統合し、ひとつの認識とすることで学ぶという反対の方向であるということ。また、マクロからミクロの方向に進むだけで、逆方向のミクロからマクロの視点を持っていないということ。そして、本来の頭のいい人というのは、その事を経験的にこなす事が出来る。

問題を小さく切り分けるだけでは、解決しない

現在の問題というのは小さく切り分けていくだけでは、問題が解決しない時代になってきている。例えばシミュレーションで、原子の下、量子力学でシミュレートしたって、問題が解決するわけではない。明らかに、人間の社会的な行動をシミュレートするのにそのレベルからはじめるのは馬鹿だ。でも、科学というのはその方向を突き詰めれば、問題が解決すると考えている。

そうでないアプローチは、観測精度を粗くする事で、基本単位をそろえてそれ以下の精度を誤差として捨てるという事になる。つまり、人間があらゆる観測するデータをエンコードし、必要データだけを認識レベルまであげるという事と同じことをアプローチとして行うわけだ。

その方向を突き詰めていくと、つまり認識のメタ認識、レイヤー間の共通フォーマット、通信プロトコルを経て、新たな思考形態に移行することが出来るわけだ。そして、おそらくそれを素の状態で行えてしまうのが天才なのだと思う。しかし、天才は先天性で有るがゆえに、天才性そのものを記述する事が出来ない。

そういうわけで、自分の考えはアプローチが科学とは逆の方向で、世界を再認識した結果と言える。