外骨格モデルと内骨格モデル

昨日の記事で、定義は外骨格モデルという事を書いた。それでは内骨格モデルの定義が存在するとしたらどんなものなのだろうということで考えてみた。

外骨格→内骨格の歴史

これは動物、植物が分かれたときからすでに始まっている。細胞壁で自らの殻を作った植物は、当時としては絶対的な防御壁を手に入れた代わりに、可動性(やわらかさ)を失った。一方動物は、防御よりも動的行動によって、自らを守ることを選択した。単細胞生物が多細胞生物になり、現在でもなおこの戦いは続いている。結果は皆知っている通りで、生き方は自由だ。

さて同じ事が情報でも起きている。人間でも起きている。あらゆることが閉的防御と動的行動とをトレードオフにしてしまう。心だってそうだし、本当になんだってそうだ。そしてその流れを見ていくと、これからの行き先が見えてくる。

定義の内骨格化

外骨格で一番大きい動物はなんだろうか。おそらく、ガラパゴスゾウガメが、内骨格型外骨格を持つので一番大きいのだろう。一方、内骨格はシロナガスクジラが一番大きい。比べてみると解るが、外骨格型は特性状、あまり大きくなると素早く動けなくなる。小さいものならば、昆虫のように種類も豊富で繁栄している種族もある。人間は変わり者だ。内骨格型でありながら、道具によって外骨格を手に入れてしまった。そして、必要なときのみ装備し、いらないときには外した。

外骨格の問題は、動作の遅さと成長の遅さである。かなりの部分を外骨格に依存してしまう。一方で利点は、防御力である。

内骨格は、動作の速さと成長の早さを手に入れた。欠点は防御力の少なさである。

情報は名前と定義によって外骨格を作っている。そしてそれは、まるで昆虫のように繁栄している。それらは、硬く小さい変わりに素早く行動と成長をする事が出来ない。人間の精神もまた同じだ。外骨格型の精神は、殻が固く成長が遅い。

定義こそを内部が行う

内骨格という発明は、内部が外部の形を変えることが出来るという事だ。そう、つまり内部情報が外的出力をダイナミックに変えることが出来るということだ。以前に自分が行った自分の定義自体を自分で選択するということだ。情報自信が、自分の情報の形を変えるということだ。

殻を作ったらそれを、内骨格化しないとうまく成長できないという事だ。難しい。