キャラ属性とweb2.0という発明

フォーマットを作ることで大量生産の礎となる

最近の小説とか、アニメとか漫画とかで思うこと。キャラクター属性。
例えば、「萌え」とか「ツンでれ」とか。色々あるが、これはキャラクターを属性という定型フォーマットで描く事で気軽に簡単にキャラクターの個性を記述できるようにするという発明だ。この発明が優れていたために、逆に大量生産されすぎて、ニッチからメジャーになってしまったり。

web2.0もまた同じ。その言葉が定義されてから、一度にそのようなバブルが始まった。一度定義されてしまったものは、そこからいくらでも作り出すことが出来る。つまり、定義とは事象の関数化であり、関数化されればあとは変数を入れるだけだ。

おそらく、属性を使わずに0からキャラクターを作ってきた人から見ると、今のキャラクターつくりは粗雑乱造。それでも、マクドナルドのハンバーガーのごとく、大量に安く作られてしまうと、どうしてもそちらにメジャーが移ってしまう。一度定義が出来ると、大量生産の基盤が完成してそこから爆発的にジャンルが広がる。ファンタジーの始祖のトールキン指輪物語とか。

一番大変なのは、その定義をカオスの塊を削って作り出すことで。でも、儲かるのはその定義を使って大量生産をする事で。定義を作った人は、どうしても粗雑に見えてしまうためにあまり大量生産に加わらずに、次の定義を探し出す。そんな訳でイノベーターはあまり儲からなかったりするわけです。逆に2番手が天下を取ったりするのも非常に良く見ます。

そんな訳で、そんな感じですね。