編集可能な世界

機械語=バイナリーは人間が読めない。読めないと使いにくいから、実行部分も含めて、テキストで行ってしまおうというのがスクリプトで。デザインも装飾部分をバイナリーにしてしまうと読めないから、マークアップ言語で。

読めないものから読めるものへ、実行速度、実行効率は下がるけど読めることのメリットは大きい。読める=編集可能であるためだ。編集可能である事で、自分のしたい制御を行うことが出来る。

可読性と実行効率はトレードオフで、それがあまり面白くない人は中間のバイナリーにコンパイルして、それを実行させるという方法を使う。これならば変換のコストはかかるけど、編集はテキストで、実行はバイナリーで可能になる。

学ぶということは、バイナリーをテキストに変換できるという事

世の中は基本的に不思議だ。意味が分からないし、わけも分からない。色々なルールがあって、個人にも個性という例外が存在して、時間にも今までの記憶された状態が保存されて、全てを知ることなんて出来るわけも無いし、実際出来ない。

出来る事は、特定の対象を学ぶ事でそれを理解できるようになるということ。それはつまり、不可読だったバイナリーを可読できるテキストに置き換えることができるということ。学ぶ事で理解できる範囲を広げ、理解する事で編集できる範囲を広げる。

DNAも脳も生物も、この世界も、次元も全ておそらく同じように出来ているはず。不可読であるのは、理解が足りないせいで、理解さえ足りさえ編集可能になるはず。だから、理解は全ての力の始まりで。理解が無ければ、人間なんてまだ原始的な生活から抜け出してなどいないのだろう。

役割と仕事

観測者は、世界をリバースエンジニアしている。混沌とした宇宙の事象を集めてきて、法則を予測している。このレベルの精度までは理解できた。次はもっと小さい精度でと繰り返している。彼らは観測者。

工作者は、この観測者が予想したルールで、なんか面白おかしかったり、便利だったり、変なものを作れないかと日々頑張っている。これは、新しく読めたテキストを編集しようとしているのだ。彼らは、編集者。

商業者は、工学者の作ったモノをどうすればたくさん売れるかを考えている。彼らは新しいものを世界に広げる。それは、新しいテキストを世界に広める。彼らは伝達者。

時系列のリバースエンジニアリング

人は歴史家とか言うけれど、時系列の人の動きを書き残す事で可読な状態にする。ただ、歴史は政治的な絡みで上書きされたりするけど。歴史のパターンを見つけてそれを未来にまで拡張すると、予知者。ビジョナリーってこういうことでしょうか。

時系列は既にあるものではないから、3次元から観測していたら今以上の観測は出来ない。4次元に住んでいたらたぶんできるんだろうけど。そんな訳で、どっちに進むかわからないものを予測するもの。

そして、予測結果を元にゲームをする人たちがいて、そのゲームに乗る人がいて。

さてと何を言おうとしたんだっけ?

世界のバイナリーが読めれば最強という話でしたっけ。