輪廻転生と小4病

輪廻転生という概念

輪廻転生というのは、死ぬとそのときのカルマ(業?)によって次に生まれ変わる生き物が変わるという考え方です。そのベースには魂とか霊とかそんな考え方が下地に存在します。どっかの人は、前世視をすると中世の貴族ばっかりだそうですね。中世の貴族って多いんですねとか、突っ込みたくなってしまいますが、あれは突っ込み待ちなので突っ込むと負けです。

今回は、輪廻転生を使って物語り構造を組み立ててみようと思うわけです。それも上の胡散臭いカルトっぽいものを下敷きにして。この現在の自分を誇るための前提条件を差し挟んで、自分を差別すること、これを自己愛とか中2病とか言います。これはどちらかというと悪っぽいですよね。彼らはこう考えているわけです。「前世がすごいから、自分は現世でもすごい」と。まぁ、根拠無しの自信とか別に持っていてもいいと思うんだけど、前世で現世が変わるというのは差別主義なわけです。これはまぁ悪っぽいですよね。

悪の設定

「悪」とは何かというと、構造化の逆の力ですね。つまりエントロピーの増大、物事が乱雑になっていくことこそが悪なわけです。たぶん、ラスボスは熱力学第二法則になったり、それを作った創造主とかそこらへんでしょうか。宇宙を葬ろうとするルールですから、悪いわけですよ。もう、他の悪なんて悪の風上にも乗っけられないくらい、めちゃくちゃに悪いわけです。さらにそのルールに支配されているんですから、これは倒すしかないでしょう。主人公の導き手の台詞に「なぜ”死”を甘受するのですか?死は必ず来るというのは本当ですか?絶対に死ぬというのは本当ですか?あなたはそう思い込んでいるだけではないですか?本当は”死にたくない”と思えば、この永遠の退屈を凌げるとおもっているんじゃないですか?うすうすとは気がついているんでしょう?あなたは死なない」とでもつっこんでおきましょう。死ぬと言う前提が可笑しかったという、すごいカオスな世界です。

さてと、悪の設定が完成しました。死の恐怖から逃れるのが実は洗脳で、本当は永遠の退屈から逃れるための”娯楽”だったという世界です。いやーすごい世界ですね。しかし、オンラインゲームとかそんな感じですよね。死なないし、死ぬことはただのペナルティだったりします。逆マトリックスというやつでしょうか。輪廻転生ってつまりはこういうことですよね。魂が受け継がれるというのは、理解さえしてしまえば、永遠の退屈を生きるために服を着替えるみたいなものです。さて、気に食わなかったらとっとと自殺して次のステージに行きましょう!とは行かないんだった。業を取り除かないといけないんですね。それをとりのぞくためには、徳を積むんでしたっけ(うるおぼえ

徳とかの継承属性

死んでもOKという世界には、じゃあ何でもありじゃんということになりそうなので、ちゃんとブレーキをつけておかないとダメなわけです。そんなわけで、悪いことをした人は、どんどん下級生物に、徳を積んだ人は上の生物に変わるというのが、自分の適当な理解です。さて、そこで悪の教団の登場です。前世のあなたはこんなにすばらしい人だったんですよという前世視をすることによって、自尊心とか色々をどうにかしようという集団です。自称エリート集団です。まぁ他称エリートでもいいです。自分たちは正しいことをしているという絶対正義の集団です。極端なほうが楽しいですからね。あーでも色々エリートすぎて、差別主義になってしまうわけです。強烈な意味づけを組織内部で行ったりするとそうなりますよね。そんな感じで、正義に基づいて悪を行う集団です。

主人公とか

さてようやく主人公たちですが、彼らは前世が「ミジンコ」と「クマムシ」と「みどりムシ」です。えーとちなみに敵の集団は、貴族とか王族とか芸術家とかなので、ものすごいギャップです。あ、上の教団の始祖は本当に前世視ができたことにしておきましょう。彼らの前世を見てみたらそんなだったという感じです。一見、貴族とか王族とか芸術家と比べて、低いように見えますがそれは見た目にだまされています。

なぜ彼らが「かなりの下級生物」から、かなりの上級生物である人間になれたのでしょうか?それは、彼らが「英雄」であるためです。彼らは彼らの一族を救うために自らの命を投げ出した勇者であるからです。もう、それもぶっちぎりでたたえられて宗教になってしまうくらい彼らの前世は自ら犠牲になったのです。そんな感じで、エリートがばったばったとミジンコ、クマムシ、みどりムシの前世をもった3人にエリートがぶった押されるストーリーです。果たして彼らは因果の法則を壊せるのか?

小四病

彼らは中二病ではなく、小学4年くらいに顕微鏡でミジンコを見るので、小四病とでもしておきましょう。ちょうどそれぐらいな気がしてくるから不思議です。だれか書いてくれないかなー。

あ、あと最後の落ちで、登場人物は全部輪廻転生前、後の自分だった。自分が全てだったという落ちもありかもしれません。一人相撲?