アイディアの作り方

アイディア作りなんて簡単だ

自分は比較的他の人に比べてアイディアつくりが得意であると思う。なので、アイディア作りの方法を書いておこうと思う。これをマスターすればアイディアなんていくらでも作ることが出来る。はずだ。

2つのアイディアの作り方

アイディアには2つの作り方がある。一つは解決したい事象にあわせてアイディアを作るという方法。二つ目は論理をこねくり回して新しいアイディアが出来るという方法だ。

ではどちらがどういう方法であるか見ていこうと思う。

解決したい事象にあわせてアイディアを作るという方法

これはアイディアというより問題解決と言い換えても問題ないと思う。ある問題にあわせて解であるアイディアを組み立てるという形だ。そして、解決方法としては自分の持ち論理や考え、既存の解決法を入れてみて一番いいものを探るという形、つまり総当り法をとりあえずとる。これは方法からのアプローチだ。ただし、これだけでは問題が解決しないことがほとんどである。こうした場合どうするのか?僕は次には目的からのアプローチを取る。これはどういうことを実現したいか?というのを考え抽出する作業だ。最初の時点の問題は大抵小さな視点、細分化された問題であることが多い。この場合、そのことに騙されて、何を解決すればいいのかというのを忘れてしまいがちである。なので、大きな視点から問題の目的を抽出し、真の問題に対しての総当り法をするという形になる。これを繰り返すことで、よいアイディアが出来る。

論理をこねくり回して新しいアイディアが出来るという方法

もう一つアイディアの作り方がある。それは、たくさんの事象の具体例から理論を抽象化し、理論を拡張することによって出来るという作り方だ。

例を挙げてみよう。なぜ交通標識には赤という色がたくさん使われているのか?という問題を思いついたとする。このためには外に行ってたくさんの交通標識を見なければならない。では挙げてみよう。

・信号の赤
・進入禁止の赤
・駐車禁止の赤

さて、具体例が挙がった。これから抽象化すると
・赤は注意をするところに使う
ということが思いつくと思う。これをさらになぜなのかを考える。
・赤という色は人間の目には刺激的に写るから、注意を引きたいときに使う
ということを思いつく。さらに、なぜ?
・人間の血の色と同じで危険を表すために、刺激的に見えるように人間ができている
というのを思いつく。なぜ?
・人間の感覚というのは、死なないために必要だからできた。または、そういう動物が生き残った。
ここまでくればだいぶ理論化できたように思える。さて、ここからが面白いところだ。
理論の拡張をしようと思う。

理論:感覚というのは生きるために必要なものだから存在する。

拡張:
・視覚は生きるために必要なものだから存在する。
・聴覚は生きるために必要なものだから存在する。
・触覚は生きるために必要なものだから存在する。
・味覚は生きるために必要なものだから存在する。
・嗅覚は生きるために必要なものだから存在する。

例えば味覚はいろいろな種類がある。

・しょっぱい
・すっぱい
・苦い
・甘い
・うまい

理論より、これらはすべて必要だから存在するということになる。

・しょっぱいは塩化ナトリウム。塩はなければ死んでしまう。
・すっぱいは酸。酸は人間にとって危険である。
・にがいはアルカリ。アルカリは人間にとって危険である。
・甘いは糖類。糖類は人間にとって、必要である。
・うまいは有機酸。たんぱく質の原料であり、必要不可欠である。

ということになる。
すべてのものを解析が終われば、それがまた具体例になり、さらに上の理論になるというのが理解していただけると思う。


この方法は論理力が必要だ。数学という学問はよくこの形をとることが多い。例えば、自然数から0への拡張、負の数の拡張、小数点の拡張、虚数の拡張、無理数の拡張などである。こちらの理論は、繰り返し他の人がなんとも考えないことを考えて自分の中に理論を作り続け、拡張、統合することで、人と違う視点などを獲得することが出来る。こちらは潜在的なアイディア力ともいえる力がつくことになる。これは1つ目の作り方を強化することになる。この方法で作ったアイディアは、突拍子もないことが多い。誰も考えていないこと、素晴らしいものが出来ることも多い。

基礎力としての「論理力×思考持久力」

さて、それらの方法を強化したいときはどうすればいいのか?それは基礎力を付けることだ。基礎とは自分は論理力と思考持久力であると思う。論理力は、思考に妥協をはさまないということだ。「わからないけどまぁいいか」みたいなことを繰り返せば、世界はブラックボックスだらけになる。それは中身を見ることができないから、それを分解などすることができない。だから、組み立てる部品が無く、アイディアも作れないのだ。そうならないために、思考には理論的に体系付けて考えるようにしたい。

思考持久力というのは、そのままであるが、一応説明しておく。思考を連続して続けられる力だ。あなたはひとつのことについて何分考えることができるだろうか?何時間?何日?何週間?何ヶ月?何年?どんな天才であろうとも、アイディアを思いつくまでにはそれだけの事前のインプットが存在する。それが知識であり、思考することである。思いつくというのは、間違いだ。思いついたのではなく、考えつくした結果、思いついたのだ。思いつけない人が、自分にできないと考えるのは簡単だ。実際そういう考えの人は多い。思いつくというのは、考えた末の結果でしかない。入力なしに結果を出そうなんて、天才でも無理だ。

お、まずい。「アイディア作りなんて簡単だ」で書き始めたのにいつの間にか逆になっている。でも、簡単なのだからしかたない。考え続ければいいだけだ。

このアイディア作りの理論という理論も具体例から抽象化したところだ。拡張するとどんなアイディアが生まれるだろうか?