仮想化と欲求

どこかより転載。ちょっと、トラックバックを送りたくないので。ご勘弁。
考えていたことだったのでメモメモ。

これは誰か。

性衝動が男性を突き動かす原動力だとすると、ファイル交換ソフトで無尽蔵に手に入る猥褻動画は人類の活力全体に悪影響を及ぼしているのではないか。

 自慰行為に必要な手間が減れば減るほど、自慰のほうが楽という状態に陥り、少子化も進むのではないか。

 猥褻物の流通は過度気味に取り締まっておいたほうが、男女はより多く結ばれ、その為の努力の全体量は増し、その分経済活動は活発になるのではないか。

 同時に性犯罪に対する罰則も高めることは、いっそう正当な男女関係を結ぶための努力の増加を促進するとは考えられないか。

 例えるなら、マタタビを与えた猫のように使い物にならない男性が増えてはいないか。

 この考察について、あなたはいかが思うか、ご意見をお聞かせ願いたい。

自分。

仮想世界が現実世界を上回る時

ようするに、仮想のもので現実の欲求を満たしてしまったら、どうなるのだろうという話かと。
現在は唯の動画レベルでしかないが技術的に感覚まで伝えられるようになるはず、そのうち現実の感覚を上回るものも作れるはず。
そうしたら、人類を発展に突き動かしてきた「不満→欲求→解決」システムが崩壊してしまうのではないだろうか?

現在の仮想世界はまだそのレベルに達していない(一部でとっくに達しているという人もいるだろうが)が、将来的にはますますより伝えられる感覚が増えるだろう。現実が色あせてしまった時に、人類は衰退しだすのだろうか。日本の少子化ニート非モテ、オタク、ゆとり教育も、メディア(媒体)の高度化による欲求の解消によるものと見れないことも無い。

インドの子供などは、「不満→欲求→解決」システムのフィードバックを、貧困によって貪欲に学ぶ。しかし一方に日本の子供は、
現実の欲求の解消をメディアで行う。これで、貪欲になれといわれても無理だろう。中国では、インターネットを中毒物とみなし、更生する施設まで有るという。

今、一番日本で足りないのは欲求を学ぶことだと思う。

さらに誰か。最初と違う人。

人間精神の終着点

有史以来、環境を改変して自分達に適したものに作り替えてきたわけで、それが精神の領域に於いても達成できたとしたら、それは大いに慶ぶべき、文明のゴールというべきことではないのだろうか。

文明レベルを維持できるか

現在の文明は持続可能と言うには程遠いほど問題が山積み。仮想世界での充足を知ることで進歩が止まることが文明の崩壊に繋がるおそれがある。美酒を味わうにはまだまだ若すぎるとは思う。中国人は賢い。

欲望は尽きるのか

人間の欲望はそう簡単には尽きない。単純な肉体的欲求が満たされれば、より精神的なエクスタシーを求めるだろう。エロやファッション、お笑いのようなものは仮想世界内でも大いに発展すると思う。マルキ・ド・サドが幼稚に思われるような緻密で強烈なエロが生まれるかもしれない。精神文明の発展は続くだろう。

現実を本当に捨てられるのか

仮想世界だけで満足できるのか。仮想世界が無限の差異を作り出せたとしても、現実世界は欲望の対象であり続けるのではないか。

自然科学の研究や外宇宙の探索のような、真に外部的なものへの探究心を満たせるのは現実世界だけだ、と思う者も居るだろう。

人類は幸福になるのか

あらゆる欲望が即座に満たされるような環境は人間精神にどのような影響を与えるだろうか。幼児退行、利己主義、心の平静、同胞への愛など、思ってもみない影響が現れるかもしれない。あるいは真の孤独と絶望を知るのかも。

また、俺。

人類発展の余白とフィードバックシステムの乖離

人類発展の余白

人類の発展性において、全く現時点は立ち止まるような状態ではないと思う。そのレベルたるや、ゲームで例えるならば可能性がLv100くらいとしたら現在Lv3くらいではなかろうか。でも社会的な雰囲気はすでにLv70を超えて、そろそろ飽きてきたかなという倦怠的な雰囲気すら感じる。

欲望フィードバックシステムの乖離

そもそも欲望というものは、外界の環境に対して生きる方向に最適化された内的なエネルギーのベクトルなのだが、今の現状は、それを満たすだけのフィードバックが現実以外で簡単に手に入れることが出来る。それは、まだ欲望フィードバックシステムを作りきっていない子供にどういうように作用するかは明らかだ。

環境が全ての欲求を満たしてしまえば、欲望を持つ必要が無くなる。つまり、満たされたという偽りのフィードバックで満足してしまい、それ以上手を出そうとしなくなるはずだ。それが今の日本の現状。

衣食住とあらかた欲望は埋まってしまっている。飢えることに飢えている状態だ。「本当に欲しいもの」が欲しい、欲しいものを探しているなどの言を高校生〜大学生などが言うが、あれは欲しいものが無いのではなく、飢えたことが無いのだ。渇望とかギラギラした欲望が無いのだ。それは、本当に飢えないと手に入らない。でも、安定は崩したくない。だから、何時までたっても手に入らない。

欲望フィードバックシステムの改造

衣食住という基本的な欲求だと、もう満たしてしまった。なので、次の欲求にフォーカスする必要が有るのだろう。限界が無く、生産的なもの。自分の知りうる限り知識欲と創作欲くらいしか、思い浮かばない。知識欲を飢えさせるのはどうすればいいんだろう。創作欲を渇望させるにはどうすればいいんだろう。

日本は、偽快感レスポンスを作るのが一番うまい国だと思う。うまく利用すれば他国を骨抜きに出来るが(そんなことしてもというのは別として)、自家中毒になってる状態だ。うまく次のレベルのフィードバックシステムを作れればいいのだが・・・。

ふぅ。もう少し、掘り下げれば答えが出そうな気がします。