恋愛を分子分解してみる。

洗脳とはなんぞや?

いや、洗脳に関する本を2冊ほど読んでいてね。おもしろかったから何か、応用できないかなと思った訳です。洗脳というのは、意識無意識を問わず、人間を制御するためのハックですね。悪用されると色々まずいことになったりするあれです。なかなか、洗脳なんて出来る人なんていないわけです。一方、恋愛ってありますよね。あの落ちたりするやつ。それも自己洗脳に限りなく近い状態に入っている訳です。洗脳を解除(デスペル)できるんだったら、恋愛も出来ないかなという思考実験。

というわけで洗脳初心者(駆け出し)の方にもわかる洗脳の仕組みについて説明してみましょう。まずは、変性意識から。

変性意識とは

肉体を制御するフィードバックシステムが、人間が進化しすぎたせいで獲得しちゃったものです。人間は肉体のフィードバックを精神世界まで拡張しました。そして、感動的な映画を見たときのように、素晴らしい小説を読んだ時のように、心臓が速くなったり、涙が出てしまったりするわけです。そして、物理的なフィードバックより精神的なフィードバックのほうが強くなった状態を変性意識といいます。この変性意識が強いとトランス状態という状態になったりとか、あと寝たときの夢とかも強い変性意識だそうです。

つまり、妄想が現実を上書きしてしまった状態が変性意識とでも言えばわかりやすいでしょうか。そして、臨場感を持ってそれを感じることが出来る状態です。先ほどの例の映画とか小説とかがいい例ですね。夢とかまさにそんな感じです。

ま、そんなわけで変性意識というのが洗脳、被洗脳についても重要になってくる訳です。とりあえず、そういうことにして次に行ってみましょう。トリガーとアンカーについてです。

トリガーとアンカー

トリガーというのは引き金です。これはある状態を引き出すための引き金です。これを日常生活に埋め込むことで、例えばさせたい行動をしたときに、快感のトリガーを引かせるようにすることで、制御をしたりします。まー本能による快感不快感というものを、ソフトウェア的に構築した物といえるでしょう。逆にやらせたくない行動をとったときに痛みや不快感などのトリガーを引くようにすることで、その行動ベクトルを制御します。

一方アンカーというのは碇のことです。こちらは引いたトリガーの、巻き起こす感情、状況、感覚などです。これは過去の記憶やら、それこそ恐怖体験や逆に最高によかった体験などを加工(作ってもいいけどね)して使います。まーこれの方法のまずい方法だとドラックとかでこれを作ったりします。

というわけで、この二つを使ってプログラムするわけです。いいことをしたらほめて、悪いことしたらしたらしかるというのをその脳内に回路を構築してしまう訳です。因みに催眠術みたいに、変性意識に陥らせて、命令を埋めたとしてもそれは簡単に解除されてしまいます。それは睡眠がかなり強い変性意識であるためです。熱を加えたときに加工出来るけど、その加工はさらに強い熱によって溶けてしまうみたいな比喩だとわかりやすいかもしれないです。

そんなわけで、簡単な洗脳の説明は終了です。さてと、恋愛状態を解体してみましょうか。

恋愛の解体

恋愛というのは、おそらく動物的な本能に加えてそれをより文化的に受ける形で作られた物語の型であろうと思われる。よって、発情とかそういう形態のより文化的な拡張を加えた物が恋愛と定義しておこう。それは、物語によって幼少の時期から学習される。たぶん、恋愛という文化的な概念が無ければそれは状態自体が半減とかするのではないだろうか。そんなわけで、恋愛の起きる状況においての、自己洗脳化について考えていくことにしよう。

あ、あと一応自分の恋愛観というのを述べておくと、恋愛というのは自己愛と自意識を触媒とした、ループフィードバック生成状態だと思っている。これ恋愛観?という気が我ながらかなりするが、いや恋愛観じゃないよねー。まいいさ。

そんなわけで、恋愛の初期段階に置いては、トリガーとアンカーを生成している物だと思われる。たぶん、性的な何だかなをアンカーとしてその対象をトリガーとするんだろうなということが想像される。だから、その恋愛のトリガーの構築を意識して解体するようにすれば、恋愛状態には陥らないんだろうと思われれる。がしかし、そんなこと行ってもその前の価値観において恋愛というものは、非常に+の評価という物がされているために、そう簡単にそのようなフィードバック構造を崩すことができない。価値観から解体していかないとだめっぽい。

常識みたいな価値観を解体するためには、なかなか一般的に詭弁を通さないと出来ない。ま、イメージとすればタバコを止められない人にその価値観を解体するという様な状況が似ているのかもしれない。いや、恋愛状況を壊したところで何になるんだと言われれば、知的探求だけか。うん、意味はない。

どんな詭弁を通そうか

まず、恋愛の元になる基準、「性」つまり「生」を解体か分解しないと行けない。いや、これはかなり難しいというか。正攻法で何とかなる価値観なのだろうか。まぁ、人間外からの価値観だったら別に何ともないんだろうけど。さて、どうしようか。思ったより難しいなぁ。個人的なトラウマとかコンプレックスとか経由すれば、生命性の否定というのも出来なくはないけど、正直ゆがんでいるだけだしな。根本から否定せずに、そのあり方について否定するのはどうだろうか。形態、形式その非制御性についてだ。

異性をほぼ確実に落とす方法
例えばこのようなハッキング方法を取られたとして、それを知っていたとしたら、それは自分で止められるのだろうか?それとも知っていたとしても、それを肯定するのだろうか?そっちの方から迂回すれば、どうにか恋愛の非制御性、非合理性については否定出来そうだ。いや、なんか当たり前すぎて否定してどうするんだという感じはありますが。

さて、周囲の人から見て、この組み合わせはみたいなものは確かに存在する。ドメスティックなバイオレンスとか。あとは、相性によってお互いに負のフィードバックループに陥ってしまうとか。そういうときに回りは色々止めたいと思ったりしますが、反対すればするほど逆効果な訳です。なんとか効果とか名前が付いていたような気がしたけど。

こういう状態の時にどうするのかという意味では、「恋愛分子分解」というのも意味があるのだと思う。存在意義の構築だけで、こんなに書かなければならないとは!

さてと続きをかくか

実はあれから下の洗脳護身術を読み終わった。読んでいる途中でこのエントリーを書き出したのだけれど。
恋愛についても書いてあった、恋愛というのはラポール(信頼度)の転移だと。ラポールというのは意識化での人間対人間の信頼度のこと。どれだけ心理的に内側まで話を通せるかというアクセス権限みたいなもの。そして、転移というのは精神科の医者とかカウンセラーとかが患者におきる精神状態のこと。親とか家族とかに持っているラポールがそのままその精神科の医者とかカウンセラーに転移してしまうこと。もちろん、精神科の医者とかカウンセラーとかは、そのことを知っていて、そういうことを利用しないようになっているんだけどね。

まぁ、学校の先生でも塾の先生でも、そういう関係になったりするのはよくあることで。これは転移なんだろうけどね。カルトな教祖とかそういうものもそういうことを利用しますね。カリスマとかもそうじゃないでしょうか。そんなわけで、恋愛というのは編成意識におけるラポールの転移ということなのでした。これを解くには、事故洗脳ならば、このの転移構造をしるということ、それとアンチ転移ラポールに対する永続トリガーとアンカーを埋めておくこと。

例えば、トリガーはその人の姿、名前、記憶、声とまぁ、その辺をすべて入れておく。そしてアンカーは生理的な嫌悪感をもたらすもの、例えばGとか。クモとか芋虫の大群とかシロアリとかも怖いですね。そんな風なものを個人的な嫌悪感で選んで見ればいいと思います。そんでもって、まず変性意識に入ります。入り方はいろいろテクニックがあるのですが、まぁそれは本でも読んでいただくとして。自己催眠状態に持っていくわけです。そして、トリガーとアンカーを関連付けます。これはなるべくトリガーを臨場感を持って想像して、それにそのアンカーのリアリティを持ったものを隣に想像して、そして2つのものを合成すればいいですね。そして、それのトリガーアンカー構造を思い出させるためのトリガーとなるものを構築します。これは寝るとアンインストールされてしまうので、そのアンカートリガー構造を再構築するためのアンカーとトリガーです。変性意識に入って、アンカートリガーを構築するまでの記憶、状態をアンカーとして、トリガーを自分の癖や、長期的記憶に相当するものと関連付けます。これもやり方は同じで、臨場感を高めた2者を合成して、トリガーを引いただけでアンカー状態が感じるようになれば完成です。

あとは定期的に解けていないことを確認したり、解けていたら再度インストールすればOKです。まぁ、この方法だと自分で解かないとできないんですが、他者がやるときも同じです。ただ、相手を変性意識にしていろいろする必要がありますが、埋め込みは簡単でも解くのは難しいようですのであまりやらないほうがいいですね。いや、普通に難しいと思いますけどね。そんなわけで、恋愛を分子分解できたような、できないようなそんな感じです。

参考文献

洗脳原論

洗脳原論

↑洗脳の世界が見えて恐ろしいような面白いようなそんな本。すごかった。

↑その洗脳の世界と洗脳の仕方を書いてある本。武力に対抗するためには武力を持とうというお話。対洗脳、脱洗脳の具体的なやり方が書いてあります。