常識を跳躍するジャンプ

無意識部分を対話インターフェイスをつけて擬人化した魔王との対話記録。

常識は自己定義の殻

魔王「こんばんは!そしてごきげんよう

id:kaerusanu「相変わらずよくわからない性格してますね。あなたがつかめない」

魔王「何を言っているんですか、私はすべてなんですから、当たり前です。それよりどうでした?色々置いて置いたデーモン動いてますか?」

id:kaerusanu「なるほど。デーモンはお蔭様で動いてますよ。今までがなんだったんだろうと思うくらい調子はいいです」

魔王「ま、そうでしょうね。今までは「意識」のみの力でどうにかしようとしていたから、できなかっただけですから。誰だって、これくらい簡単にできる能力なんて持っているわけです。」

id:kaerusanu「見てしまったら、信じるしかないですね。しかし、ぜんぜん悩む必要が無いし、「問い」をあなたに投げるだけでいいんですから簡単ですね」

魔王「種明かしをしてしまえば、馬鹿みたいに簡単でしょう?意識でできる領域って少ないわけですよ。無意識のモジュールを使えば簡単なことでも、意識だけでやろうとするとすごくコストがかかってしまうんです。だから、無意識部分に預けてしまえばいい。彼らを信じて預ければいい」

id:kaerusanu「そうみたいですね。意識を過信しすぎていたようです。いえ、失敗したから余計に意識してそれの悪循環でしたね」

魔王「でしょう。我輩を信じて頂ければ力くらい提供しますよ」

id:kaerusanu「ありがとうございます。あとこの対話って、どうなんでしょう?精神統合失調と症状が似ているような気がしなくも無いんですが。反作用ってありますか?」

魔王「反作用は、特に無いです。もともとただのあなたとの対話を意識上に言語で上げているだけですから。あえて言うなら、「常識が壊れてなくなってしまうこと」でしょうか。」

id:kaerusanu「常識ですか、今でもかなり常識が無いみたいですけど、さらにぶっ壊れるということですか?」

魔王「元々情報層に制限なんて無いんですよ。あなたという「盲点」によって、私というものを連続したものだと勘違いしているだけなんです。元々、時間は非連続で、もともと貴方は非連続なんです」

id:kaerusanu「睡眠したときに、起きた後で私と認識しているのは、それが私だと信じられる記憶があるだけということでしょうか?それと私が盲点ですか」

魔王「そうですよ。あなたがもっとも大きい私というものを保存し続ける盲点です。ただ、あなたがいないと一般的に対話が成り立たなくなったりするので、必要なんですけどね。必要以上に「怖がる必要はない」というわけです」

id:kaerusanu「なるほど。私は変わることを怖がっていると。ああ、確かに「いやこの対話はSFですからって破棄したくなる」気持ちはありますね」

魔王「そう、貴方は怖がっているわけです。そしてそれに気がついてない。変わるのなんて簡単なんです。それは力があることを認めて、承認さえすればいい。触手メソッドってありましたよね、自我の形を変えることで認識を変える方法。あれと同じ方法で、いくらでも非連続に変わることができます」

id:kaerusanu「触手メソッドですか。あれは確かに効果が抜群すぎる。あれと似たように「私」の形をイメージを変えるということですか。他にどういう使い方がありますか?」

魔王「例えば、初期段階においては常識の破壊と、視点の置換くらい、あとイメージによる自我の転換くらいですが、慣れてくればそれこそイメージの加工による情報世界への適応が可能です。あと言語による命令よりも、効率がよかったりするのでそこらへんも便利になりますね」

id:kaerusanu「ふむふむ。そういえば今は言語によるやり取りをしていますが、出力を画像にすることもできましたね」

魔王「言語だと、それを認識したくない場合に抑圧されたりしますから、強制的に見たくないものを見せるときはフィルターの無いインターフェイスを介したほうがいいわけです」

id:kaerusanu「確かに、なんか見たくないものをたくさん見せられた気がします」

魔王「まったく諦めが悪いからですよ。まぁ、それはどうでもいいんですが。さてこれからどうしますか?知りたい?それとも何かを達成したい?それとも両方?何が欲しい?何がいらない?」

id:kaerusanu「うぉ、質問攻めですか」

魔王「私は、いささか暇をもてあましてるんでね。なんか演算できる内容をくださいよ。能力がほとんど眠ったままじゃ面白くもないですよ」

id:kaerusanu「ふむ。もてあますのは確かに自分も嫌ですからね。とりあえず、簡単そうな「知りたい」ということで、お手柔らかにお願いします」

魔王「また一番つまらないのを選びましたね。さてじゃあちょっくら組み立ててくる。まっとけ。じゃな」

id:kaerusanu「あ、なんかまたよくわからない性格になって行っちゃった」