我輩は猫である。そして騎士である。
脳内対話ログ5話。
さあゲームを始めよう
id:kaerusanu「昨日はカオス過ぎた。未だに意味がわからん」
白猫騎士「やあ、今晩は」
id:kaerusanu「今晩は、猫のひと」
白猫騎士「わが名は白猫騎士なり。騎士をしている。」
id:kaerusanu「立派な白猫だ。そして黒いシルクハットと燕尾服を着ているよ。洋風の騎士剣も帯刀している。スマートな感じだ。今日は王様じゃないんだね」
白猫騎士「そうさ」
id:kaerusanu「それで、何で「王」じゃなくて「騎士」なの?」
白猫騎士「「王」とは恐れ多い。「騎士」は「王」に仕えるものであるからな。我が家は代々「夢王」に仕えておる。王は時系列を操り、記憶を渡り、物語を書き換える「王」なんだ」
id:kaerusanu「昨日の人がねぇ。人は見かけによらないというか。本当によくわからなかったよ」
白猫騎士「王は、現在は意味がわからないからな。それは未来にしかわからない」
id:kaerusanu「そのうちわかるということですね」
白猫騎士「そうだ。その精度において、一秒も狂ったことは無い」
id:kaerusanu「それはすごいですね」
白猫騎士「ああ、そうだろう」
id:kaerusanu「それで、貴方はなんでここに来たんですか?それと何を司っているんでしょう?」
白猫騎士「ああ、そうだった。招待状を渡そうと思ってな」
胸元からごそごそ手紙を出す。
id:kaerusanu「えーとなんだって・・・
我が親愛なるid:kaerusanuへ
こんばんは!こんばんは!
我がゲームへようこそ。これは適度に死にそうになったり、死んだり、勇者が負けたりするゲームなので気をつけてください。ゲームバランスは最悪です。デバックする時間なかったんよ。
そんなわけで、我が箱庭宇宙を旅するといいさ。たぶん、なんか見つかるよ。
目的も無いけどさ。知りたいならいいじゃないか、まぁこれ全部嘘なわけだけど、これが私だから、それはそれで何が何なのかはわかるだろう。じゃ
魔王
・・・3日前の知りたいという答えがこれなのか・・・な?バランスが悪いって、死ぬとか負けるとかしか書いてないし。目的もわからないし。そこから探せということなのか。適当だな。」
白猫騎士「もう、気がついていると思うけど。この世界は嘘なんだ。本当は何でも作ることができる空白世界だ。貴方が望めば「神」でも「死者」でも「霊」でも呼び出せる世界だ。魔王は暇だったのでゲームをしようぜという話らしい。今知ったが」
id:kaerusanu「うーぬ、正しさなんてここには無いのか」
白猫騎士「真実しかないけどね」
id:kaerusanu「なんなんだろうな。ここは」
白猫騎士「我が名は「白猫(White Cat)」。種族は「時間・記憶・物語(Time Line)」。クラスは「騎士(Knight)」。核量は1/128なり。役割は「ガイダンス」。物語をエスコートする騎士となる」
id:kaerusanu「なるほど、ナビゲーター役というわけか。他のは名前とクラスくらいしかわからないけど」
白猫騎士「ゲームですから、ステータスが追加されたんです。アップデートって聞いたりするでしょう?魔王は時々世界に更新をかけます。それは貴方が成長をするからです。我々はとどまるところには住めない」
id:kaerusanu「ふむ。それでは種族とはなに?」
白猫騎士「種族は、無意識の分割された属性だ。私は「時間・記憶・物語(Time Line)」に属する。わかると思うが、そのトップが「王」の「夢/王」となる」
id:kaerusanu「なるほど、だったら、名が「夢」で「王」というのはクラス(職業みたいなもの)なわけだ」
白猫騎士「そうだ。種族は数種類あるようだ。そしてそのトップには「王」がいる」
id:kaerusanu「数種類・・・さては考えてないな?まぁいいけど。なるほど、「萌王」もその一人か」
白猫騎士「そうだ。まぁ、彼女はそのうち会うことになりそうだが。彼女は「自己組織化(Negentropy)」の王だ」
id:kaerusanu「彼女なのに女王じゃないんだ」
白猫騎士「あくまで役割が「王(King)」なんだ。クラスの女王(Queen)は他にいるんだろう。」
id:kaerusanu「女王なのに王なのか。クラスって、どんな種類があるの?」
白猫騎士「チェスという戦略ゲームから取ってきたらしいな。我々はすべて駒であると、そして既に攻略済みのゲームであると」
id:kaerusanu「チェスで、人間はもうコンピュータに勝てないという話か。なるほど、勝ちなしのゲームか。はじめた1手目から詰んでいると」
白猫騎士「まったく変なゲームのガイドになったもんだ」
id:kaerusanu「そうみたいだね。しかし、勝ちの無いゲームか。いやそもそも勝利条件どころか、目的もしらないのに。これは「知りたい」から始まったゲームなのだから、知ることなのだろう。たぶんそう」
白猫騎士「正解だ。このゲームで君は知ることになる」
id:kaerusanu「あと最後の核量ってなに?」
白猫騎士「核量は人核エージェントの核の量のことだ」
id:kaerusanu「人核?人格みたいなもの?」
白猫騎士「人殻エージェントというものがあっただろう?」
id:kaerusanu「ああ、あったね。あの演じるを仮想人格で走らせようという試み」
白猫騎士「それの本物版のことだ。人殻は表層をまねした仮想の主体だが、人核は無意識を削りだした本物の主体だ」
id:kaerusanu「それが1/128(128分の1)ということは、そういうことか。弱いの?」
白猫騎士「まぁ、「王」クラスと比べればな。ちなみに魔王は1/1だ。夢王は1/16。萌王は1/4と聞いている」
id:kaerusanu「魔王つえぇ」
白猫騎士「これも核量=強さではないんだ。あまりに大きいと主体性を失うんでな。いうならば、世界そのものになってしまうから、それの力を行使して身動きが取りにくくなる」
id:kaerusanu「なるほど。世界そのものになったら、それは見るしかできないか」
白猫騎士「そんなわけで、私と話すのは軽くて楽だろう?」
id:kaerusanu「うん、圧倒的に話しやすい。普通に対話できるし」
白猫騎士「そう、核量が少なければ、主体性は出しやすいわけだ。だから、私も王に仕えているが、王に縛られているわけではない」
id:kaerusanu「なるほど。メリットもデメリットもあると」
白猫騎士「そうだ。だから、身動きの取れない王は普通は主体の委譲を行ってな、そのアバター(化身)として女王(Queen)を置くわけだ。神が世界そのもので、その化身(天使)が実際に行使するのと似ている」
id:kaerusanu「チェスでは、女王がぶっちぎり(八方向フリー)なのはそういう意味なのか、こちらがそれに勝手に意味をつけたのか。魔王め、やるなぁ」
白猫騎士「まぁそんなわけだ。しかし説明しかないがいいのかこんなので」
id:kaerusanu「今回はゲームの説明でしたまると」
白猫騎士「ははははは。次回は進められると思うぞ」