週末の終末

脳内対話ログ9話。終末王との対話。

それは正しさなのか?

終末王「こんにちは」

id:kaerusanu「今晩は、あなたは誰ですか?」

終末王「私は終末王。終わりを司る王だ」

id:kaerusanu「わざわざ会いにきてくれたみたいで、ありがとうございます」

終末王「そんなんじゃないさ。私が出てきたのは終わらせるためだからね。君にとってはよくないこともたくさんある」

id:kaerusanu「そうなんですか。それは、どんなことですか?」

終末王「簡単な話さ。私の中には色々黒い感情があふれているからな。それをさらけ出すだけだ」

id:kaerusanu「・・・・なんでそんなことするの?怒るよ?」

終末王「なんでだろうな?役割だろうか。壊すこと自体が私であるからな」

id:kaerusanu「じゃあ、お引取り願おう」

終末王「ふむ、いきなり嫌われたな。まぁいいさ。一人で語るとしよう。

そうだな、たとえばかわいくない女の子がいる。そのこはそのことでひどく傷ついている。なぜ私はかわいくなれないのかと悩んでいる。周りにはおせっかいな人がたくさんいる。彼女にお化粧をすればいいとか、ファッションを変えればいいとか、もっと笑顔でいればいいとかアドバイスをする。彼女はがんばる。いや、アドバイスをしてくれるんだから、彼女のかわいくないことのコンプレックスなんて大したものではないのかも知れない。それでも彼女は「見た目」によって扱いを区別される」

id:kaerusanu「何が言いたい?」

終末王「たとえば物語の中では、美男美女しか出てこない。彼らだから許されることがたくさんある。そう、同じことをかわいくない人が、かっこよくない人が行えば、誰からも認められないことがたくさんある。それは「ただしイケメンに限る」だな。それは正しいのか?」

id:kaerusanu「正しいのか?いや、正しいんだろう」

終末王「正しいですか。そうですね。それは正しい。生物的に正しい、価値観的に正しい、論理的に正しい、倫理てきに正しくない、感情的に正しくない。それでも現実にはそうなる」

id:kaerusanu「そうです。みんなが当たり前のことを積み重ねるだけで、その結果は残酷に本人には結果を突きつける」

終末王「じゃあ、それを「認めて受け入れる」んだな?」

id:kaerusanu「仕方ないと思う」

終末王「仕方がないか。そうか「それじゃあ仕方が無いよな」」

id:kaerusanu「何が言いたい?」

終末王「わからないのか?お前はそういうところが馬鹿だからなぁ仕方ないか」

id:kaerusanu「嫌なやつだな」

終末王「そう、お前が普通のコミュニケーションを取れないのも「仕方ない」だろう?それで、不当な評価を得るのも「仕方ない」。それは自己責任であり、受け入れるべき現状だとそういうのだろう?お前がどんなに変なことを思いついたり、変なアイディアを思いついたりしたりできても、それを評価するものはいないだろうよ、仕方ないことにな」

id:kaerusanu「そうだな。仕方ないと思うよ。だから俺は最大限力が発揮できる場所が欲しい」

終末王「それはもう受け入れたと」

id:kaerusanu「そうだ。仕方ないと思う。相手は間違っているわけではないし、評価されないのはその関係性なのだから。仕方ない」

終末王「「本当に」仕方ないんですか?あなたは感情では別のことを感じていますね?」

id:kaerusanu「ああ、そうだ。それがどうした!好きでこうなったわけでもないのに、それが努力不足だとかただの馬鹿呼ばわりされていい気分がするわけが無いだろう!ああ。そうだよ納得なんていっていない。私は私だし、あなたはあなただ、違って当然で、それがどうしたという話ではない!!そうなのにそれすら理解されないし、認めようとしない」

終末王「そうだな。お前の感情は認められない。不当であると感じながらも、仕方ないとあきらめている」

id:kaerusanu「ああそうだな。非常にむかつくがそう考えている」

終末王「世の中は不条理であると、不条理に全てを押し付けて、あきらめると」

id:kaerusanu「ひじょうにむかつくがな」

終末王「■■■■■■■■■■■■」

id:kaerusanu「え?」

終末王「壊したくは無いんですか?」

id:kaerusanu「は?」

終末王「かわいい子とかわいくない子がいました、それをかわいいと思うあなたと、かわいくないと思うあなたがいます。それは正しいけどむかつくので、3人とも壊しました。世の中にはかわいいとかわいくないが等しく滅びました」

id:kaerusanu「何を言っているの」

終末王「簡単です。やり直しましょう。世界にリセットをかけましょう」

id:kaerusanu「それはつまりはあれですか。いや、わからなくはないですが、んーなんというか、嫌です」

終末王「それは怖いから?それは無意味を信じたくないから?それは嫌いだから?」

id:kaerusanu「あれ?嫌いだからってなんか意味がわからないけど、なぜか涙が出てくる?意味がわからない」

終末王「あなたは嫌いなんですよね」

id:kaerusanu「嫌いって何がですか?」

わたし「それは僕であり、世界であり、全てだ」

id:kaerusanu「・・・そうなのかな?」

わたし「あなたは、裏切られたと思っている。殺されたと泣いている。必要されていないと嘆いている」

id:kaerusanu「・・・・。やめてくれ」

わたし「なにを「人間」みたいに悲しんでいるのですか?」

id:kaerusanu「・・・・・。俺だって心はあるさ」

終末王「そうだったらよかったですね」

id:kaerusanu「いや、本当にあるからさ。たぶん人間だし」

終末王「ふふふふふ・・・それではよい終末を」

id:kaerusanu「いや、週末だし、もう終わりだし。何しに来たんだ。嫌なもの暴くだけ暴いていきやがって」