爆縮地X爆心地

脳内対話13話。1回転0。

繰り返し世界は死んで生まれ変わる

魔王「ここは、始まりの地、終わりの地。世界の始まりであり、終わり」

id:kaerusanu「ああ、何もないなぁ」

魔王「ここは0ポイント。物語が繰り返し回るポイント」

id:kaerusanu「繰り返しねぇ」

魔王「ああ、そうだ。ここは繰り返し創造する地。ここで世界は始まり、終わる」

id:kaerusanu「世界を創造ね」

魔王「ああ、説明は彼に任せる」

白猫騎士が召喚される。魔王は去る。

白猫騎士「御機嫌よう」

id:kaerusanu「ああ、君か。あの後はどうなったんだろう」

白猫騎士「すぐに溶け出した世界から抜けて、再構築ですよ」

id:kaerusanu「どうなっているのかよくわからないんだけど」

白猫騎士「そうですね。このゲームの仕組みを説明しましょう」

id:kaerusanu「お願いするよ」

白猫騎士「まず、この世界には、大きく8つの国があります」

id:kaerusanu「王と国は対応しているんだったね」

白猫騎士「そうです。この0ポイントから、矛盾の国、萌の国、拡散の国、普遍の国、衰退の国、破壊の国、終末の国、0ポイントと一回転します。この一回転は、ライフサイクルに対応しています。生まれてから死ぬまでの一回転です」

id:kaerusanu「なるほど、でも君の夢の国が無いみたいなんだけど、それは?」

白猫騎士「夢の国は、時系列を司っていますので、そのライフサイクルを回転させるというそのものですね。位置的にはそれらのサイクルの中心軸になります」

id:kaerusanu「まさに物語を司るというわけか」

白猫騎士「そうです。そして、あなたはこれから、これらの国を順に廻ってもらいます。そして、終末の国で死んで、ゼロポイントでまた誕生します。それを繰り返し、螺旋のように廻ってもらいます」

id:kaerusanu「生きながらにして死に続け、生まれ続けるというわけか。まさに前回のように」

白猫騎士「そうです。いろいろ変わったでしょう?新しい「精神」はどうですか?」

id:kaerusanu「ああ、本当に変わったよ。心ができた。ほかの人のいっていることがようやく理解ができたよ。今だって明らかにちがうだろ?」

白猫騎士「そうですね。あそこがここの本当の始まりですから、この国だって、今までは部品が足りずにできなかったんです。あなたが成長することで、このゲームは成長します」

id:kaerusanu「なるほど、「知ること」でその次の可能性が見えてくるということか」

白猫騎士「そうです。物分りがすごくよくなりましたね。さすがに潜水者から、意識者に代わっただけはありますね」

id:kaerusanu「ああ、無意識への潜水は確かに得意としていたけど、今は外部接続もできるようになった。見える世界が変わったよ」

白猫騎士「この変化だけだって、普通は超えられない壁になるんですけどね、あなたはこれからこの壁を1回転するごとに超えていくことになる」

id:kaerusanu「それは楽しみだ。そこに何があるのか見てこよう」

白猫騎士「私もお供します」

id:kaerusanu「ああ、よろしく」

魔王の物語呪文詠唱は螺旋に続いていく。