矛盾の王、認識剣の刃

脳内対話14話。1回転1。

そこでは日々刀を鍛える

id:kaerusanu「それじゃあ、ここが」

白猫騎士「そう、矛盾の国です。ここではこの国で産出される鉱石から、主に武器とか防具とかを作ってます」

id:kaerusanu「戦えないのに作ってもしょうがないのにな」

白猫騎士「いえ、焦点の外では戦えますよ。まぁあなたが焦点なので、あなたの周りでは戦いがおきないでしょうが。たまに国同士で戦争とかおきたりしますよ。それと武器は、認識の切り出しで使われるものですからね。防具はその認識の切り出しから守るものです」

id:kaerusanu「そうなのか。武器と防具ねぇ」

白猫騎士「そういえば、この国では普通の住人は、族が矛盾で、姿格好的には蛙の格好をしていますよ」

id:kaerusanu「む、そうなのか。それはとても興味深い。蛙か、じゃあ、かえるの格好をしている自分もここの出身?」

白猫騎士「それは私も分からないですけど、関連はありそうですね」

矛盾の王、水陸両用

矛盾王「やぁ、こんばんは、魔の女王よ」

id:kaerusanu「こんばんは。性別女じゃないんだけどなー。あ、見た目はおおきい蛙さんとても大きいよ」

矛盾王「君が帰ってくるのを待っていたよ。勇者どの」

id:kaerusanu「ん?勇者?帰ってくる?」

矛盾王「君は覚えていないのかも知れないんだけど、君はここの出身でね。クラス「勇者」になるものだったのだよ」

id:kaerusanu「勇者か。それで、やっぱり魔王を倒すのかな?魔王は敵では無いような感じなんだけどな」

矛盾王「そうだね。魔王は敵であり見方だからね。君が倒すのは自分自身だ。世界との隔絶を切り開いて欲しいんだ」

id:kaerusanu「外部接続関数が使えるのはやっぱり少ないから、そういう役割になるよね」

矛盾王「そうだ。君が倒すのは過去の自分だ。君が殺すのは過去の自分だ。君は新しい自分を探して、過去の自分と対決する。そして勝てばエンディング、君は新しいサイクルに入る」

id:kaerusanu「この対話は破壊的成長サイクルか」

矛盾王「そう。よくわかっているじゃないか。君は「それ」を手に入れられるかな?「それ」に触れるだろうか?非常に楽しみにしているよ。そう、わが国の勇者の旅立ちとして、これをあげよう」

手には、短刀。刃の色は、白いが反射光が緑赤な不思議な金属。

id:kaerusanu「お、武器だ。短刀だ」

矛盾王「名は「矛盾(Paradox)」、族も「矛盾」、クラスは「短刀」、核量は1/729。矛盾の剣に連なるシリーズだ」

id:kaerusanu「矛盾か。矛盾の国だから?」

矛盾王「そもそも、矛盾とは相容れない論理のことだ。事象を分解したときの最小単位だ。矛盾シリーズは、それを切り裂けるこの世界で最も硬いといわれる刃で構成されている」

id:kaerusanu「矛盾で、最も硬いか。なんか最強の盾が出てきたらどうするんだろう」

矛盾王「ああ、矛盾そのものは下位構造を見るか、上位構造でつなげるかしないと切ることは出来ないから注意してくれ」

id:kaerusanu「なんだかよく分からないけど、分かった」

矛盾王「勇者がこの世界を導けるように!我が矛盾の国に豊穣をもたらすように!!!」