世界を平和にするための人間のスペック考えたよー\(^o^)/

世界を平和にするために

前回のエントリーで愛だけで世界は平和になどはならんだよという結論が出たと思うのですが、今回はそれの逆、さらにアプローチ的には未来的なSFを使って解決してみようという思い切りすぎたような企画です。

認識限界の突破

今回はSFですので未来100年くらいに到達できそうな範囲での話にしておきます。電脳化OKです。

さて、人間には認識限界があります。それは、記憶と認識力の限界です。一人で、認識できる人間の限界はどれくらいでしょうか?よく会う人間が多くて100人くらい。過去で知っている人間とすると1000人くらい、現実じゃなくてメディアで知っている人間が1000人くらいとすると、合計3000人くらいでしょうか。営業職だったりすると、色々会っているので数倍レベルには達するかもしれないですが、名詞とかの外部記憶装置を使っているので反則としておきます。

人生で3千人と会う。しかも、そのうちの仲のいい人となると100人くらい。少ないなーと思ったりしましたが、まぁそんなものです。葬式とかで家とか会社のしがらみが無くて、何人くらい来てくれるかというと、大体それくらいじゃないかと想像するわけです。

これは、現在の方式(現実空間上でのつきあい)の限界ですので、方法さえ変えればそれをもっと増やせる訳です。例えば、ブログやSNSでの交流をすれば、1000人くらいさらっと仲良くなれるかもしれません。大変めんどくさそうですが。

100年後電脳世界

さて、100年後に進みます。電脳世界です。そこでは、脳に電極を埋め込んで、直接インターネット世界にダイブすることができます。通信方式はTCP/IPでしょうか。記憶装置も、簡単に数十テラバイト単位のモジュールを埋め込むことができます。無線での通信も常に取ることができます。ネットワークゲートウェイの秘書のような人殻エージェントが、あなたの行動コピーを取って、あなたの代わりにコミュニケーションをすませます。通過儀礼的な、行動の9割程度は、人殻エージェントの記憶を同期するだけで終わります。

なんで、挨拶とかを省略するのかというと、これは通信ネットワーク上のヘッダにあたる「私はあなたと同格の存在で通信を求めています」というだけだからです。だから、手足となるような人殻エージェントに全部任せます。

ついでに言っておくと、電脳モジュール内に、今で言うwwwサーバ(インターネットサーバ)を積んでいます(積むというのが仮想上でしょうが)。好きなときにブロードキャスト通信をすることができますし、認識レベルによって、どのレベルの情報まで見ることができるかという制御も可能です。

1秒間の相互通信数は、脳を経由していないものを含めると数万コネクションレベルになりますし、脳内で拡張モジュールとしての人殻エージェントがいろいろな仕事をしています。知人になれる限界人数は、記憶モジュールが無くなるまでですから、ほぼ無くなります。通信速度も今の数万倍、数億倍での速度ですから、余裕でリアルタイムに数十万人とコミュニケートを取ることができます。情報処理速度も、余裕でこなすことができるレベルです。

ドックイヤーを超えて

こうなると、例えば日本の電脳化している全ての人間と仲良くなることも可能になります。地位さえあれば、世界の電脳化している全ての人間と仲良くなることも可能でしょう。電脳化されている世界と、されていない世界で雲泥の差というか、今の先進国と発展途上国以上の差が生まれます。

一秒で数万人とコンタクトをとれる世界と、数時間で数人と話せる世界。速度が違えば、進む世界も違います。現代ではIT業界は、ドックイヤーと言われたりしますが、既に人口の98%程度が電脳化を果たしている100年後では、現実の世界が「植物世界」と呼ばれていたりします。水をやって、数日待つとちょっと成長したかなという世界です。ここまでいってしまうと、現実はただの生存インフラとなり、脳をコンパイルして完全電脳世界の住人になるという移住計画にも次々と新しいコロニーが生まれています。

こうなってしまうと、外宇宙に行く意味もそれほど無くなってしまいますから、暇な人が自分で宇宙船を建造して、自己コピーを送り込むという世界になります。当然居住区域とかはいらないので、簡単に作れる訳です。

こういう世界ならば、近所づきあいでみんな仲良くしようぜというのを、世界にまで広げることが可能になります。世界を人格レベルの愛で満たすことが可能になります。よかったよかった。

哲学的命題を技術的に解決する日が、普通にやってきそうですね。逆に言えば、我々はそれだけハードウェア的に制限されているわけです。早く電脳化できないかなー。