会社と人は同じだ

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変わったことなどどこにもない

よい人間になるためにはどうすれば良いだろうか?まず、よい人間の定義から始めなければならないだろうが、そこは省略させてもらうとする。とりあえずよい人間の定義を、よい信念を持ち、生産性と人間関係の実行力を持つということにしよう。よいとは人間の種として存続するための全体から見たルールということにしよう。

さて、よい人間になりたいとしたら、どうするだろうか?まず、よいと思うことを決める必要がある。どっちに進みたいのか指針を決める必要がある。その時点で、とりあえずお金が欲しいとか、異性に囲まれるとか、権力で好きなことをしたいとかを決めてしまえば、そのような人間になるだけだ。なろうとしていないものになるということは少ない。なろうと思っていないのになってしまったというのは、方向を決めないで迷走した結果なっただけに過ぎない。人間は進む方向を決めることが出来る。

進む方向が決まったら、次は何をするだろうか?そこから初めて技術を磨くことや、お金を集めてそれを元に何かをするということとなる。技術屋は、手段が目的になっているから、上位のレイヤーに進むことが出来ないのだ。技術を高めることが目的では、迷走してしまうのだ。よい技術を作って、それを使うことを目的としてはいいものは出来ない。すごいものが作れたとしても。

技術は、やりたいことを実行する技術だ。そのやりたいことに応じて出来ることが変わる。銃を作るのも、農具を作るのも技術だ。

よい人間関係を持つというのもまた、重要だ。よい人間関係や尊敬できる人、応援してくれる人など、色々感謝することがある。そして、いかに与えることが出来るかだ。私は今まで与えることをポーズでしかやっていなかった。貰ってばっかり、頂いてばっかりでそれにすらまともに返していなかった。もちろん感謝はしていたが傲慢だったのだろう。いかに喜んで貰えるかだ。反省した。

企業について

企業もまた同じだ。違うところは、方針の共有にエネルギーをどれくらい割くかだろう。それと構成する人たちを高める文化としてのシステムだろう。競争をよしとすれば、その中では競争が起こり、協力をしなくなる。企業でのシステムは人間で言う心と同じなのだろう。システムがうまくいっていなければ、コンプレックスを抱えた人間のようにうまくいかなくなる。逆にコンプレックスを取り除いた人間がすごい成長をするように、よいシステムを導入すればすごくよくなる。ただし、悪いシステムはそれ自体変えがたいからこそ、悪いシステムなのだが。

そう、結局企業について学んだことは、人間について学んだことと同じだということだった。私がよい人になれば、そのままよい組織が作れるだろうし、悪い人になれば、そういうような組織が作れるだろう。作る前に気がついてよかった。