学習のためのフレームワーク
なぜ、学校が存在するのか
学習するために、最も難しい事と、あれば最も学習効率が上がるものは何だろうか。それは、ある思考、知識、アイディアだろうか、能力、方法、本だろうか。それとも教師、学習インセンティブだろうか。それとも才能、やる気、モチベーションコントロールだろうか。
私が最も用意するのが難しく、あれば学習効率が上がると思うのは、内的環境ではなく、外的環境だ。正直いって、内的環境は自分だけで変化させる事が出来る。しかしながら、外的環境を揃えるのは大変だ。
過去な話
自分のプログラムの時の話をしてみよう。
自分は以前からプログラムに興味があった。それはたぶん小学生高学年くらいのときから。最初は、SHARPのポケットコンピューター(通称ポケコン)だった。父親にBAISICを少し教えてもらって、数十行の小さなプログラムを書いてみた。
それにも飽き足らず、ゲームを作ろうと(無謀にもそれはRPGだったが)したが、システムのアルゴリズム(プログラムの動かし方)がさっぱり解らずに途中までしか作れなかった。
それ以降も、アルゴリズムを考え続ける事になるが、一向にわからなかったし、長いプログラムを書くほどやる気はおきなかった。マニュアルしか知識を得るものは無かったし、答えを教えてくれる人も居なかった。ということで、興味はありながら、大学時代までひたすら停滞する事になった。
大学時代に、自分のパソコンを手に入れ、インターネットにつなぎ(なぜかこれにも非常に苦労したが)ようやく、環境は整った。だがしかし、機械科だったために、プログラムは3年になるまで触れなかった。なので、個人的なやる気のみで動こうとするのだが、解らない事になると止まってしまう。プログラムレベルと一致していないものを作ろうとしてしまうので、完成することが無い。完成することが無いので、感想を聞くことも出来ない。とひたすらにフィードバックが存在しなかった。
当然のことながら、スキルの向上は無かった。フィードバックが無かったためだ。興味があっても、やる気があっても、適切なフィードバックがないものに取り組み続けるのは非常に困難だ。英語とかもそんな感じ。フィードバックがひたすらに無い。自分でなにか、フィードバックでも作らないと続ける事が出来ない。好きとか嫌いとかよりも、フィードバックのあるなしの方が、大きい。
スキル一覧とフィードバック一覧
そんなわけでバイトを始めた。内容はLinuxサーバーの管理とか、WEBページの作成とか、phpでプログラム作ったりとか。正直いって、プログラム経験は0.1くらい。殆ど0から始まった。業務でお金を貰って、勉強が目的ではなく、完成することが目的というのは、非常に強いフィードバックだ。
そんな訳で2年で、ドラクエっぽくLv.100をマックスとすると
Linuxサーバ構築Lv.15(shell scriptとかそこそこ)
html(HP作成)Lv.20(普通に作れるよ)
php(WEBプログラム)Lv.15(普通くらいに組めるよ。)
SQL(システム用) Lv.8(適当に組む分には問題ないかと)
ネットワークLv10(まぁ適当に)
新卒3月目にしてはそこそこではないだろうかと思ったりする。専門が情報系で無かったため、基礎に穴がありそうだけど。
あと大きかったフィードバックは
Blog Lv.20(適当な読み物程度は書けるようになったかな)
はてなブックマークLv.?(普通に使ってます)
RSS Lv.?(便利ですよー)
リアルなネットワークな方は、
友人 (話聞いてくれてありがとうございます。)
親 (色々すみません。)
彼女(ありがとうとしか)
このような感じでしょうか。人間は適切なフィードバックが無ければ何もする事が出来ないと思います。例えば、仕事、仲間も目標も夢も給料も無しにとても続けられる+成長できるとは思えません。環境は与えられるものではありますが、作るもの、求めるものだと思います。
環境を動かす事で、用意にそのスキルや、能力を手に入れることができます。けしてそれは副産物であって、主産物ではないのですが。スキルが欲しいならば、それが無ければならない立場に飛び込んでみる事をお勧めします。
学習環境のすすめ(はてなのすすめ)
blogのすすめ
取りあえず、なんでもいいからブログ(http://d.hatena.ne.jp)を書いてみましょう。面白いことが書けないのなら、書けるようになります。アウトプットする習慣は、とても強いものです。書き続けることで、アイディアを固定し、完全に取り込むことが出来ます。教わるより教えた方が、学ぶのが容易いということと同じです。
その日学んだ事でも公開していきましょう。小さなことでも公開されるということは緊張感を生み、刺激になります。小さなことでも、そのうち、きちんとしたものが書けてみんなに認められるかもしれません。
また、アドバイスや質問、反論によってより穴が埋められ、強くなるかもしれません。完成したものを、公開するという事をしようとすると、失敗します。けして、最初からうまくなど出来ないのですから。
あと、本当に宣伝になりかねないですが、お金を払う事も重要です。カウンターも今は無料のものが存在しますが、アクセス解析(月50円)でも払うべきです。無料のモノに人は価値を感じません。自分の投資だと思って、お金を払うべきです。無料で始めて、フィードバックを持たなくなったブログは容易に棄てる事が可能です。
自分の学習フィードバックを得るために使うのならば、非常に価値のあるものです。
はてなブックマークのすすめ
とりあえず、はてなブックマークを使ってみましょう。使ってみると解りますが、非常に便利です。知識の蓄積=インデックス化ということが良くわかります。とくにはてなブックマークの上位エントリーは、ある程度粒がそろったものが集まります。定期的に読んでみましょう。気になる記事があったら、ブログからトラックバックを送ってみましょう。
ブックマークは、ブックマークレットというモノを使わないと、不便です。一度使ってみると便利具合が解ると思います。
自分の似た人のブックマークを見ることで、非常に価値のある情報が手に入る事があります。(自分は公開してませんが・・・)
そんな訳で
「はてなをやってみよう」というエントリーになってしまいました。フィードバックが得られる事は何より強いですよ。何かを学習したい、もっとスキルを手に入れたいという人には、特に学生にはお勧めです。
大学生は、適切なフィードバックが無ければ、何もなさずに終わることになりますから。気をつけてください。貴方の悪い癖を、きちんと正面から言ってくれる人は、貴重です。甘い中に居ると、人間は成長しません。自分がどうなりたいのか、どんな存在になりたいのか、忘れないで下さい。自分は一人しか居ませんから、どうせなら自分でも他の人からも尊敬されるような人になりたいところです。